株主・投資家の皆様へ

 第4次中期経営計画で掲げた、人員数×生産性を軸とした成長戦略と、新規顧客層の獲得・新規市場への進出の成長戦略のそれぞれが成果を出すことで、好業績を実現できました。

 中期経営計画で掲げる販売件数1万件へ大きく前進した1年となりました。

2026年3月期の振り返り

 2026年3月期は、円安の進行に加え、エネルギー価格や食料品の高騰が続き、家計に占める生活必需品の負担割合が大きい中低所得層にとって厳しい1年となりました。このような環境下において、当社グループは住宅の販売価格を重視されるお客様のニーズに応えるべく、アフォーダブル住宅(手ごろな価格の住宅)の提供を継続してまいりました。

 当社グループは、2028年3月期を最終年度とする第4次中期経営計画に取り組んでおります。2026年3月期は中期経営計画初年度として、中期経営計画期間を占う重要な1年と位置付けていました。

 2026年3月期の当社グループの業績は、販売件数8,380件、売上高1,518億円、営業利益182億円となり、3つの重要な経営指標すべてにおいて業績計画を達成することができました。特に重要目標達成指標である営業利益については、上半期の決算発表時に当初計画162億円から178億円へと上方修正し、従業員への決算特別賞与5.1億円を支給したうえで182億円(前年比+28.5%)と超過達成することができました。そして、日頃よりご支援いただいている株主の皆様には当初計画の年間配当金70.0円から増配し、80.0円の還元を決定いたしました。このように、2026年3月期は総じて大変良い決算であったと評価しております。

 この好業績を牽引した主な要因は、当社グループの「人員数の増加と生産性の向上」を両輪とする成長戦略にあります。採用面では、質の高い人材をおおむね計画通り157名採用することができ、営業人員数は前年比+9.0%となりました。また、業務効率化を実現すべく各種DXツールを導入することで書類作成時間の短縮や市場分析の効率化に取り組んでまいりました。

 第4次中期経営計画で掲げた新たな成長戦略である、新規顧客層の獲得・新規市場への進出についても成果が出ており、今後の収益の柱となる手ごたえを感じています。新規顧客層の獲得として、新築検討層の獲得を目的とした「戦略在庫」は、カチタス単体に占める販売構成比率は約5%となりました。また、ファミリー層以外の獲得に向けた「低価格商品」の販売構成比率は、カチタス単体で約25%、リプライス単体で約20%となりました。さらに、新規市場への進出である人口の少ない小規模エリアへの展開として、益田店および名寄店を出店いたしました。

2027年3月期の見通し

 2027年3月期は、原材料価格の上昇を背景とした新築住宅価格の高騰や、それに伴う住宅面積の縮小が進む中、手ごろな価格と広い住空間を実現できるリフォーム済み中古住宅を求めるお客様のニーズがさらに顕在化すると見込んでおります。

 このような事業環境のもと、2027年3月期は販売件数9,700件、売上高1,774億円、営業利益210億円を目標に取り組んでまいります。そして、第4次中期経営計画における2028年3月期の営業利益目標は200億円から230億円へと上方修正いたしました。一層中古住宅へのニーズが高まる中で、最大の経営資源である人的資本の充実を実現できた現在の当社グループでは十分達成できる目標と考えております。

年間1万件の達成が視野に入り、「カチタス」だからこそ選ばれる存在へ

 2013年の現経営体制発足以来、目標として掲げてきた年間1万件の達成が、いよいよ現実味を帯びてまいりました。これは、「家を売るならカチタス、家を買うならカチタス」と想起していただける存在となることを目指した目標です。近年では、「実家は最初からカチタスに売ると決めていた」「住宅の購入を検討する時には、まずカチタスの物件を見たいと思っていた」「実家がカチタスの家だったので、入社して自分も住宅を届けたい」などの声をいただく機会も増えてまいりました。当社グループの取り組みに対する共感の輪が、サプライチェーン全体へと着実に広がっていることを実感しております。

 今後も、当社グループの事業活動にご理解・ご共感いただける皆様に株式を長期で保有していただき、「この街に、ひとつでも多くの喜びを。」という理念の実現を支えていただければ幸いです。


株式会社カチタス 代表取締役社長 新井健資